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國學院大學児童文学会のブログ

サークルの活動告知と報告。新入部員いつでも大歓迎!!

※当サークル連絡先→jidoubungakukai☆gmail.com(☆を@に変えてご送信ください)

   2016

0123
こんにちは。三年さざめです。大変お待たせしましたが、夏合宿の際に実施した前期作品集の合評まとめです。「続きから」よりどうぞ。



1.「臍帯」文月によ
・閉塞感のある感じが作者らしい。
・一般的に出産は幸せなことだけど、この作品では苦しみとして描かれている。
・改行がないことで詰まった感じの表現になっている。
・場面展開が難しい。どこからどこまでが何にかかっているのか?
・「あなた」は母親? だとしたら私は母親に束縛されていることを嫌がってはいない。
・「そいつらを見殺しにしてまで」→生まれてきたことへの罪悪感、うしろめたさ
・「この世に生まれ落ちた」 →前半との実感的なねじれ 生まれてないように見える 箱庭は胎内で箱はベビーベッド(または保育器)の暗喩か?
・「他にもたくさんの」 →「私」ではなくたくさんの人として表現されている(全く同じ「私」ではないので)
・「首をしめられ」が意味するものは? →①絞められた(どうして「しめる」という表現だったのか?結果として本当に死んでしまったのか 死産か殺人だろうか?殺人の場合「箱」は棺桶を示すことになるのか) ②束縛されていることの表現?
・「臍の緒で首を絞められてしまった」→息苦しさと抗えない状況を甘んじて受け入れている、与えられるものに甘えていて外に自分の自我がないということ? 
・「私」という自我と親への未練の問題?

2.「高温多湿と光の世界」さざめ
・オレンジが何を表すのかに気を取られすぎて内容が入ってこない。
・兄が妹に教えてあげるばかりの関係だったが、ラストは妹が兄に教えてあげている
・外に出ることで、家の中にあった分からなかったことが分かるようになるという物語。
・お兄ちゃんの年齢が知りたい。言葉が大人びているので分かりにくい。また子どもなのに最後に「子どもたちのざわめき」と言ってしまうのに違和感。
・オレンジの正体は何か。表現として書かないのはありだけど何かしらヒントがほしい。 タイル?写真立ての一部? オレンジという色のイメージだけが重要で具体的なものではないのでは? 或いはお兄ちゃんのボキャブラリーでは説明できないものなのか。
・未知のもの=日常の再発見がテーマかと。
(作者から:オレンジ=道路にある消火栓の周りを囲ってるペンキの線。ない地域の人には説明しても伝わらない気がしたからぼかした。よく見るものでもそこだけ浮かび出ると何か分からなくなるよねっていう。よつばとみたいな日常のお話が書きたかった。)


3.「変わらないもの」千歳閏
・地の文が説明的で長い。誤字や二重表現など気になる箇所がある。
・幸せな夢オチ。内容がまとまってる。夢オチはネガティブなものが多いけどこれは良かったねってなる。
・主人公が無理やり病人を屋上に連れていく行為が子どもとはいえ無責任。どうして無理してまで屋上に連れて行ったのか?
・晴太という名前は空をイメージしてるのかな。赤面は夕焼けみたいな。読み方が分からない。はるた?せいた?
・朝ドラの一話と最終話だけ見てるみたい。あいだのエピソードが匂わせる程度でもないと何とも言えない。
・顔の描写のある沙夜に対して晴太の顔のイメージが沸かない。
・晴太はどんな病気で入院してたんだろう? 患者同士で仲良くなることはあまりない気がする。
・続きがあるのかと思ったらなかった。沙夜の返答がなかったからこの終わり方なのか。
・老人沙夜のしゃべり方がオカンっぽくて戸惑った。
・10歳と14歳の精神の成熟度の差が出ている。行動力は男前だけど告白できないのが子どもらしい。
・子どものころから急に老人になるのでびっくりする。
・「十分ほど」→具体的な数字を出す必要はない気がする。長いよ。
・「空」が前半のキーワードになってるのに最後には触れられていないのがもやっとする。
・60代のおじいちゃんが耳赤くしたりするか?→夢に引っ張られて感性が若返ったのか。それにしてもあの頃がよみがえったみたいな描写がほしい。
・沙夜のてんかんの設定について、てんかんはあいまいな病気なのにどうしてこれにしたのか。
・「時間というのは残酷だな」言葉が強すぎて違和感。共に老いた相手の顔見て言う言葉じゃないような。
・ラストは晴太が病床にいて沙夜が快復している、というふうにしたほうが面白かったかも。


4.「無題」田中
・文章のリズムがいい。人間関係が色あせていくことに共感できる。流れが良い。
・文章の淡々とした感じが執着の薄まりを表しているのだろうか。
・数字かの表記を統一してほしい。改行がもっとあったほうが良い気がする。
・人間関係が日常の煩雑さに紛れていく感じ。テーマを盛り込みすぎていなくていい。
・約束の時間が不自然。
・冒頭の電車の描写がとその後の彼女との話に関連がない。
・彼女の顔の描写がほしい。この服装の描写だと痛い地味っぽい子なんじゃないかと想像してしまう。
・12月のはずなのに「いつも着ているヨラバ斬ルTシャツ」、寒い。
・付き合いはじめの描写が長いのはわざとか?
・「せめて何も」から彼女のことが嫌いではないことが垣間見えて良い。
・「大事じゃないこと」を具体的に描写してほしい。
・詩にしては長く小説にしては抽象的。


5.「追いかけっ子」矢上諒
・今回の作品集のなかで一番読みやすい。
・視点の展開や描写力がすごい。
・誤字や日本語がおかしいところがけっこうある。「~ように」「~ような」の多用も気になる。
・仲の良い姉妹の関係に共感できる(上の失敗を見て学ぶ感じとか特に)。共感によって良い作品のような気がしてくる。
・兄弟のいない身からするとシスコンのように見える。共感できない。→作者自身の姉妹関係が気になる。
・習い事が何なのかとかキャラ付けできるところがぼかされているのでキャラが立ってない、リアリティがない。絢と雅という人間ではなく一般的な姉妹のテンプレのように感じる。
・起承転結がないので続きが気にならない。
・あまり感情が伝わってこない。嬉しいも気にしているも同じ温度で語られてる。
・どうして二人で旅行に行くことになったんだろう? 他の家族を置いて姉妹だけでって普通はない気がする。
・タイトルが「追いかけっこ」ではなく「追いかけっ子」なのは二人とも子どものままということを示しているのか。
・姉妹両方の回想が交互にあるのが良い。
・妹からだけでなく姉からだけでもない姉妹の仲の良さがテーマだったのか?
・「雅」とかいて「みや」と読ませるのは無理がある気がする。
・「中高一貫校に中学受験した」→普通に入学した、って書いて良いのでは。
・「またカフェ行こう」 →伏線もなにもないので何で?ってなる。


6.「通り」七万五千馬力
・よく分からない。
・ただの通りの情景描写、パノラマに見える。
・語彙とか世界観がふつうじゃない。
・喫茶店は男にとって途中地点なのかゴールなのか。
・解説を聞かないと分からない、自己完結っぽい。
(作者から解説:自分の気に入った行動を取ろうよという話。星形の天窓=共産主義 肉屋=羊飼いの暗喩でキリスト教 五十人街=星条旗の星の数でアメリカを意味している。主人公はどれも気に入らなかったので新しい街・生き方を見つけるまで歩いて行ったという意味。最後水を頼んだ理由=男は新しい環境を作りたかった、他の街だと環境はすでに出来上がっているので自分の声は必要ないが、新しい街ではみんなが声を上げて環境を作るので喉をうるおさなければならない、また何の思想にも染まっていない透明な水を飲むことで、無から新たな環境を作っていくことを暗示している。)
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プロフィール

主にブログに携わってるメンバー
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★さざめ 役職:なし
日文4年怒涛の7×単位。果たして卒業できるのか。
財布のなかのチケット枚数が減ってくると精神に不調をきたす。

★橋谷 担当:web・雑用
元講演会係の現雑用。4年。
同期からは徹夜が趣味だと思われている。

★きくらげ 役職:講演会
今年度期待の講演会係。
2年生ながらすでに複数の企画を計画中!

※常時書き込みをしてくれるサークルメンバー募集中。
追加・代替わりすると上記メンバーに変更が加わります。

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↓最近引退しました

★あわ吉 
われらが癒しの幹事長。
B'zの稲葉さまを崇拝している。
よく腹を空かせた部員にお菓子を恵んでくださる。

★くま 
頼りになる姉御ポジション。
多趣味すぎて常に金欠だがこれ以上ないくらい人生が楽しそう。

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★ことなが 役職:幹事長
サークルの妖精。
長く細く生きていて、何気に話題の中心になる。
カラオケでは30秒とたたずに息が切れる。
負けるな、幹事長をモットーに頑張ります。

★かふゆ 役職:渉外
お節介やきなお母さんポジション。
色々と考えるくせに最後の詰めが甘くて失敗することも多々。
落ち込みやすく、浮上しやすい。

★ハナサカ 役職:編集
原色と茨城をこよなく愛するベテラン編集者。
マイペース。ぬいぐるみを見ると保護してくる癖がある。
我らがマスコット。

★ろく 役職:合宿係
くるくるとよく働く頑張り屋さん。
お話上手で周りをよく見ている。
アマゾンを愛する。

★ゆきみ 役職:シンポジウム係
甘いもの大好きな女子力高め男子。
よく電車で寝過ごして予想外な場所に漂着してる。
般若心経的なものが唱えられるらしい。

★なつこ 役職:会計
記事を書くことはあまりないだろうけど、裏でいろいろとブログをいじった人。
紅茶とスコーンと刑事ドラマで至福の休日をすごす。


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★きーさん
影の支配者。
ひゃっほいと言いながらたこやきとスルメを要求してくる。
乱歩とデジモンとピクシーが好き。

★にょん
サークルの与力。
入学当初から圧倒的な存在感を放つ。
よく食べよく唄う、ムードメーカー。心の中に小さいおっさんを飼っているらしい。

★すこっぷ
謎の中国人担当(嘘です)。
無茶ぶりのかわし方と頭突きに定評がある。
全ては空気を読んでいるからこそ。気遣いやさん。



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