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國學院大學児童文学会のブログ

サークルの活動告知と報告。新入部員いつでも大歓迎!!

※当サークル連絡先→jidoubungakukai☆gmail.com(☆を@に変えてご送信ください)

   2014

1030
こんにちは。編集さんに代わりまして、二年さざめです。先日の合宿にて行われた合評会の内容のまとめです。
今回は作品数がぜんぶで14篇、参加者数も多く、長丁場の合評会になりましたが、そのぶん沢山の意見を交わすことができました。長くなりますのでこちらの記事では下巻のみを掲載します。「続きから」よりどうぞ

参加者からの意見 ⇒それに対する作者さんからの答え、という形にしています。



「明日の夢の果て」 やまねこ


・伏線が少なく、最後になるほど感がなかった。セリフなどでもっとあっても良い。
⇒一段落ごとに猫のヒントは挿入してある(言葉に慣れていない / 涼しいところが好き / ふらりといなくなる / 丸くなって寝る、など)

・「白露」という名前について。猫に付ける名前ではないように思える、読みづらい。
⇒白露とは9月のこと / 白露はアメショーで白黒だから、はく(白)+くろ(黒)で白露(はくろ)という名を付けた。

・P1下段「光に向かって~」からは神話から引っ張ってきているのか?
⇒違う。
→ではなぜ虹なのか?
⇒虹が見えない~は色が見えないということを示すだけの表現。その後出てくる花束の表現で再利用してはいる。

・指示語が多いのはなぜ?6頁は特に多い。
⇒あまり考えていなかった。6頁に関しては、お墓ということを隠そうとしていた気がする。

・言葉選びがファンタジー系なのはあえてこうしたのか?
⇒死んだ猫とのお盆で再会するお話なので、ファンタジーを意識している
。

・少年ということは人間なのか?猫のままではだめなのか?
⇒伴侶動物ということ。恋人同士のように接していたから。

・主人公は猫に抱いていたのは恋愛感情か?
⇒恋ではなく愛。

・物語の時系列について。時系列が曖昧で分かりづらい。
⇒夢から醒めているときは1人称 / 夢の中では3人称となっている。

・P5「でももう会えないの?」→「また朝会おう」というのは、命日の前に何度も会っていたってことなのか?
⇒少なくとも毎日会っていたわけではない。

・P1上段のカレンダーにある赤い印は命日なのか?
⇒その通り。



「覚めてはまた夢のなか」 橋谷

・テンポが良く、会話が自然。読みやすく、起承転結が分かりやすい。

・香織の言動は姉を暗示しているととれる箇所がある(シュワッチは弟を守るヒーローを / ウルトラマンは少し昔の作品 / 「姉」という言葉に喜んでいること)
・本当に生まれ変わりなのか?
・最初に難しい言葉を使った意図は?
・P10上段「お姉ちゃん」が唐突すぎて感情移入できなかった。
・足元に描写が集中している。
・もし子供が由香里の生まれ変わりだとしたら救いようがない。主人公は結局姉から逃れられないということだから。
・夢と現実の交差が良い。
・妻は子供が生まれ変わりで可哀想。
・最後がホラーとも読めて怖い。←逆に結びが爽やかだという意見も
・もとの香織はどこへいったのか? のっとり?
・由香里は弟想いなのが伝わってきた
・香織の幼さが硬い文をまろやかにしている
・生まれ変わった子供はこれからどのように家族を見るのかが気になる
・この物語はバッドエンドなのか?
・生まれ変わった子はこれからどのように家族を見るのかが気になる
・シュワッチに意味は?


・ルビが多い 同じものに何度も振る必要はない
⇒読むリズムを考えてルビを入れた。(例えば水面という語にはミナモとルビを振ってあるが、そこをスイメンと読まれるとリズムが崩れるので)が、確かに多すぎたかもしれないので反省



「ゆめのまーしあ」 さざめ

・人によって好き嫌いが分かれそう。
・コンプレックスの話なのかと思った。
・全体的に芝居っぽい。台詞、文章のリズム感、三点リーダーが多いところ、唐突に場面が切り替わるところ(暗転的な)など。
・作者が好きな漫画から受けた影響を感じる

・マーシア=まりえ だと読める。まりえは分裂病なのか?
⇒病気ではない。まりえは比較的どこにでもいる人物像のつもり。

・怒るまりえを宥めるマーシアは都合の良い存在。
⇒ここでの二人の会話はマーシア=自分への甘えで、否定されるべき戯れ言。

・「蝶々が~」は、生きているまりえとの対比か?
⇒それもある。そして、蝶の死骸(=無機物的なもの)に対する憧憬は、機械の身体(=マーシア)に対する憧憬を表していて、その上でそれを自分で否定してみせている。そしてその否定はまたマーシアによって否定される。

・胡蝶の夢を意識しているのか?
⇒していない。

・火事のシーンは、①自身の爆発を喩えた(どちらかが消えなければならないということ) ②マーシア誕生の過去 ③夢の中で起きた火事 の、どれなのか?
⇒②と③のどちらでもある。マーシアが誕生するきっかけとなった、れっきとした夢の世界(この夢を見せたのは幼いまりえの潜在的な恐怖であり、その恐怖を宥める為にマーシアが生まれたということ)

・P24上段「夢におちる前の夢だった」について。夢かどうかよく分からなくなっているということ?ラリっているのか?
⇒本当の夢のなかで出会ったマーシアにまた会いたくなったまりえが、無理に夢の続きを見ようとしている、半分微睡み、半分妄想の世界。すごく良い夢を見ていたのに目覚めてしまいそうなとき、夢から覚めまいと無理矢理目を閉じて夢を見続けようとしている感じ。

・箱庭というのは電車のこと?自分の世界のこと?マーシアの住処のこと?
⇒マーシアの住処のこと。

・終点 / 終電は自分で歩かなければならないという比喩?
⇒その通り。また「これからまりえはどうするのか?」と読者に想像させたいとも思った。

・なぜタイトルはひらがなで「まーしあ」なのか?
⇒子どもらしさの表現。まりえは高校生になったのに精神が幼いままで成長していないので。小さな子どものように、何もしなくても理解や愛を与えられると思っている人に、そのままではいけないのだと言う物語。



「桃」 むしくいきゃべつ

・ケータイ小説っぽい。
・桃好き=カレ大好き。それは単純な好悪なのか?
・どんな感情を表しているのかが分からない。
・桃を食べている描写が美味しそう。

・詩なのか小説なのか分からない。
⇒小説のつもりで書いていた。

・主人公は身勝手だけど可愛い。←反対意見もあり
⇒主人公が軽いのは意識して書いた。

・「飽きる」ことの突然さ、理不尽さなどを感じる。
⇒飽きっぽいというか、持続性がない。あれ、なんで好きなんだっけ? 気分的に飽きたの? 本当に飽きたの?というくらいの軽さで書いた。

・桃を食べる描写で主語述語が不適当なの箇所があるのは、主人公の幼さを表現するため?
⇒瞬間的にくる味を表すためにはしょった。

・例えば赤ではなくピンクにしたことに理由はあるのか?
⇒赤だと情熱的すぎる。ピンク、可愛い、好き! って軽さ。

・女の人なら共感できる話なのだろうか?
⇒男女関係なくみんなに共感できるものだと思う。



「山吹のほたる」 虹一

・神秘的で幻想的。世界観が作り込まれている。
・ライトノベルっぽい。娯楽色が強い。
・通して読んでも何が起きてるのかよく分からなかった
・言葉選びが綺麗。色の表現は特に良い。

・映像的で脚本っぽい。
⇒演劇の脚本を意識して書いた。

・アナウンサーが喋っている部分が他の文章と対照的。
⇒アナウンサーの軽さは聞き流してほしかった、だが全体から浮いてしまったので反省。

・前回のお話よりも文体が柔らかくなっている / 前回のお話とは雰囲気が違うが、続きの物語なのか? / ユエは前作と同一人物なのか?
⇒ユエは継承されるもの。生まれたときにユエだと分かる。

・破裂音はなにを示しているのか?
⇒ショーウィンドウのなかで作業員が踏んだ風船の音。

・眼鏡には何の意味があるのか?
⇒眼鏡によってわざと視界を歪ませている。

・時間設定はお盆なのか?そのわりには長く感じるが。
⇒世界観の設定はしていない。



「関東の奈落」 四万馬力

・つまり奈落とはなに?(人の形をしているのか?だが人外の表現もされている / なにかしらの概念? 単なる落とし穴? 増えすぎた人間を処理するためのシステム?…など、様々な意見あり)
・バッジから聖職者のイメージを受けた(ロザリオ†とか…「勲章よりもっと高級なもの」という描写からロザリオ†を連想する)
・作者からの情報がもっとほしい。
・Aさんは世俗的な人で、Bさんはもっと奈落に寄っている人という印象。
・奈落という言葉に落とし穴以外のイメージを提示している点が新しい。

⇒作品は作者のものではなく読者のためにあるもの。
解釈は人それぞれであるべきなので、作者である自分から解説はしない。
それよりも、あなたがこの作品に対してどのような解釈をしたか?面白かったか?楽しかったか?が聞きたかった。その点でこの作品は合評会のための作品。
まったく意味のない文章でも、そこから感じるものはあるということ。



下巻分は以上です。誤字脱字、書き漏らしなどありましたらお知らせください。
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プロフィール

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日文4年怒涛の7×単位。果たして卒業できるのか。
財布のなかのチケット枚数が減ってくると精神に不調をきたす。

★橋谷 担当:web・雑用
元講演会係の現雑用。4年。
同期からは徹夜が趣味だと思われている。

★きくらげ 役職:講演会
今年度期待の講演会係。
2年生ながらすでに複数の企画を計画中!

※常時書き込みをしてくれるサークルメンバー募集中。
追加・代替わりすると上記メンバーに変更が加わります。

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↓最近引退しました

★あわ吉 
われらが癒しの幹事長。
B'zの稲葉さまを崇拝している。
よく腹を空かせた部員にお菓子を恵んでくださる。

★くま 
頼りになる姉御ポジション。
多趣味すぎて常に金欠だがこれ以上ないくらい人生が楽しそう。

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★ことなが 役職:幹事長
サークルの妖精。
長く細く生きていて、何気に話題の中心になる。
カラオケでは30秒とたたずに息が切れる。
負けるな、幹事長をモットーに頑張ります。

★かふゆ 役職:渉外
お節介やきなお母さんポジション。
色々と考えるくせに最後の詰めが甘くて失敗することも多々。
落ち込みやすく、浮上しやすい。

★ハナサカ 役職:編集
原色と茨城をこよなく愛するベテラン編集者。
マイペース。ぬいぐるみを見ると保護してくる癖がある。
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★ろく 役職:合宿係
くるくるとよく働く頑張り屋さん。
お話上手で周りをよく見ている。
アマゾンを愛する。

★ゆきみ 役職:シンポジウム係
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般若心経的なものが唱えられるらしい。

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記事を書くことはあまりないだろうけど、裏でいろいろとブログをいじった人。
紅茶とスコーンと刑事ドラマで至福の休日をすごす。


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乱歩とデジモンとピクシーが好き。

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サークルの与力。
入学当初から圧倒的な存在感を放つ。
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全ては空気を読んでいるからこそ。気遣いやさん。



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