忍者ブログ

國學院大學児童文学会のブログ

サークルの活動告知と報告。新入部員いつでも大歓迎!!

※当サークル連絡先→jidoubungakukai☆gmail.com(☆を@に変えてご送信ください)

   2014

1006

こんにちは。編集さんに代わりまして2年のさざめです。大変お待たせいたしました。5月31日、6月1日に行われた、平成26年新入生歓迎号の合評会のまとめを掲載いたします。「続きを読む」よりどうぞ。







※参加者からの意見、作者からの解説を順に載せています。なお、蒼井ナツさん、萩月さんは合評会に不在だったため、参加者の感想のみの掲載になります。


「トンネルの向こう」 蒼井ナツ

・「あなた」の使われ方が面白い。昔のゲームブックみたいなものを想像した。←「あなた」を多用しすぎていてリズムが崩れているという意見も。
・全体的に理解が難しく、どういう解釈をすればよいのか分からない。しっくりこないところも多い。
(電車の持つ意味がよく分からない、回送とはどういうことか? / 一方通行なのは時の流れを表しているから? / 案内書と通知書はいったい何? / 最後の4行はどう解釈すればいいのか? など)
・雰囲気は好みで、引き込まれる話だった。
・描写について。過不足がなく分かりやすい。写実的で現実に根ざしているので入りやすかった。ただ、もう少し自由に視点を動かしたかった。
・世界観に合っている。ランタンときたらストーブ、など。
・残余が多すぎて追いきれない。
・なんとなく希望を感じるラストだった。


「プラトニック・ラブ」 門馬久馬

・不必要な描写がなく、すらすらとストレスなく読むことができた。←描写が少ない、という意見も
・耽美な二人の女同士の関係が良かった。
・性的な描写があってもいいのではないか?
・二人の女子が可愛らしく、昭和初期の女学生同士の雰囲気を感じさせた。
・名前が古風である。古風な名前は性別を明確に区別するために利用したのではないか?と思った。
・結末として二人はカップルとして結ばれればいいのに、と思った。
・恵子がいつも本を読み終わるのを待っているがその日はそうではなかったのではないか?
・ラストは病院、あるいは霊安室なのではないかと思った。
・時間の流れが転換する文章。どの時点でかわるのかが分かりづらかった。←読み手がそれぞれに判断すべきではないのか?という意見も
・『ずるい』で昔の恵子と今の恵子、二人の逃げる恵子がクロスしている?

<作者さんからの解説>
・名前は、時代を感じさせるため昭和の名前ランキングから引用している。二人は昔の女学生のイメージ
・ラストシーンは恵子の葬式である。
・二つの「ずるい」というところで時間が転換する
・プラトン哲学の解釈は学生が我流で解釈しているためその点に於ける解釈は正しさをあまり重要視してはいない。
・二人は付き合っていない。互いに憧れている。
・ブックカバーは、恵子が逃げたときに落としたもの。和子はそれを拾って持っていた。


「騎虎潭」 虹一

・描写が読者を引っぱっているように感じられる。鮮やかな色彩や自然の風景が細部に至るまで表現されており、美しい。
・中島敦作『山月記』のような構造である。(話す虎が出てくるところなど特に)
・文章がガッチリしていてまるで学校の教科書。また、日本に馴染みのない漢字が多く、名前や固有名詞は特に読みづらいのでルビが振ってあるとよかった
・中国のイメージがありながら(漢字が多用されている部分など)、思想はオリエンタリズムでエキゾチックな感じ 西洋的である
・長編映画の予告編のような話。途中で話が終わってしまうのが気になる。/ スケールの大きさが話に収まっていないと思ったので長編で読みたかった。
・世界観が好み。
・途中からでてくる設定が面白かった。←取っ付きにくい、「ユエ」という存在についてや国の政治や経済について詳しく語ってほしかった、という意見も。
・文章にスピード感がある。
・女性しか出てこないことに違和感がある。
・会話文の口語体にする方が良かったのではないか?
・魔法陣を手で書くのは不自然
・銃を登場させると良いのではないか?

<作者さんからの解説>
・長編のつもりだった。そのため、序章のみの掲載となっている。
・騎虎とは虎に乗る民族。実在している。辞書にも載っている。
・普通の虎ではないと示したかったので、「妖虎」とした。
・皇国は発展した国だったが 、そろそろ崩れそうになっている。そのためいいかげんに扱われるようになった。
・神を信じなくなってきた時代の話。
・国については日本ではないところをイメージしている。
・起承転結はあまり考えていない。描写だけ頑張った。
・色は自然物を意識している。例えば単に「赤」というとベタッとしているので。
・最後に人が死んでいるのはフラグ。序章に出てくる人はだいたい死ぬ。


「チョコレートの魔法」 萩月

・そもそも魔法が必要ないのではないか? 兄弟での争いでストーリーを進めることが可能だと思う
・前に掲載された作品とくらべ描写が軽くなったように感じる
・起承転結のオチが微妙である。
・文章がライトノベル的である。ポップな感じがする。
・兄がホモセクシャルなのでは、と思った。兄弟を二人登場させた意図は何か?
・魔女の女の子がでてくるのは作者らしい。
・映像化、視覚化しやすい。一文一文に裏の解釈がなくて読みやすい


「葬列」 八万二千馬力

・作者らしい作風だった。
・物語の構成が不明瞭で初見だとストーリーの点と点が上手く繋がらなかった。
・冒頭でボロボロだった建物が、後半で新しいトタン屋根に変わっているというところで時間の流れが分かった。分かりやすいという意見と共に一読して分からない人も
・文章描写が退屈しなかった。
・少年と少女の会話が楽しい。
・意味のない抽象的な文に思われた。
・物語の長さが長過ぎずよかった。
・抽象的な言葉選びが一読して分かりづらかった。
・お婆さんが人間のように感じられず、その服装はどこか宗教服じみている。
・異世界の話に感じられる。
・どのあたりに「喪失」(テーマ)を感じればいいのかが分からなかった

<作者さんからの解説>
・自意識過剰で残余がない
・少女の喪失感の表現
・旧時代の男女の関係
・改行がおかしいのは編集のミス
・理解させる気はない。なんとなく感じてもらえればよかった。

・真ん中は主観、最初と最後は外から見ている。(何が起きているのかは、外からは分からないということを表現したかったので。)「潮風」~「なあに」までは主観
・少年は予知能力を持っていた そのため (a)少女を助けるか、(b)否か という選択に迫られる
  (a)の場合……自分(少年自身)が死んでしまう ←こちらを選んだ
  (b)の場合……他のたくさんの人を助けられる
 本当は少女が死ぬはずだったが、少年は自らの命を投げうち少女を助けた。
・少女は成長して老婆になり、天涯孤独となる。
・「葬列」は、少年が生きていれば助けてもらえたはずの人々(少年が間違った選択 <少女を助けて自分が死んでしまったこと>をしたせいで死んでしまった人々、つまり少女のせいで死んだ人々)
 だが、少女はたくさんの命と引き換えに助けてもらったのに、何も生み(産み)出せず、誰も助けることができなかった。そしてそのまま死んでいこうとしている。少女を助けなければみんなが救われたのに。
・最後の少女はリインカーネーション(生まれ変わり)である。少女が死んで生まれてくるはずの姿だった。


以上、全5作品でした。
合評会に参加された皆様、そして作者の皆様、お疲れさまでした!
PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
プロフィール

主にブログに携わってるメンバー
(ハンドルネーム表記)

★さざめ 役職:なし
日文4年怒涛の7×単位。果たして卒業できるのか。
財布のなかのチケット枚数が減ってくると精神に不調をきたす。

★橋谷 担当:web・雑用
元講演会係の現雑用。4年。
同期からは徹夜が趣味だと思われている。

★きくらげ 役職:講演会
今年度期待の講演会係。
2年生ながらすでに複数の企画を計画中!

※常時書き込みをしてくれるサークルメンバー募集中。
追加・代替わりすると上記メンバーに変更が加わります。

--------------------
↓最近引退しました

★あわ吉 
われらが癒しの幹事長。
B'zの稲葉さまを崇拝している。
よく腹を空かせた部員にお菓子を恵んでくださる。

★くま 
頼りになる姉御ポジション。
多趣味すぎて常に金欠だがこれ以上ないくらい人生が楽しそう。

--------------------

★ことなが 役職:幹事長
サークルの妖精。
長く細く生きていて、何気に話題の中心になる。
カラオケでは30秒とたたずに息が切れる。
負けるな、幹事長をモットーに頑張ります。

★かふゆ 役職:渉外
お節介やきなお母さんポジション。
色々と考えるくせに最後の詰めが甘くて失敗することも多々。
落ち込みやすく、浮上しやすい。

★ハナサカ 役職:編集
原色と茨城をこよなく愛するベテラン編集者。
マイペース。ぬいぐるみを見ると保護してくる癖がある。
我らがマスコット。

★ろく 役職:合宿係
くるくるとよく働く頑張り屋さん。
お話上手で周りをよく見ている。
アマゾンを愛する。

★ゆきみ 役職:シンポジウム係
甘いもの大好きな女子力高め男子。
よく電車で寝過ごして予想外な場所に漂着してる。
般若心経的なものが唱えられるらしい。

★なつこ 役職:会計
記事を書くことはあまりないだろうけど、裏でいろいろとブログをいじった人。
紅茶とスコーンと刑事ドラマで至福の休日をすごす。


--------------------
★きーさん
影の支配者。
ひゃっほいと言いながらたこやきとスルメを要求してくる。
乱歩とデジモンとピクシーが好き。

★にょん
サークルの与力。
入学当初から圧倒的な存在感を放つ。
よく食べよく唄う、ムードメーカー。心の中に小さいおっさんを飼っているらしい。

★すこっぷ
謎の中国人担当(嘘です)。
無茶ぶりのかわし方と頭突きに定評がある。
全ては空気を読んでいるからこそ。気遣いやさん。



--------------------
バーコード
児童文学会twitter
ランキング参加中です!
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP