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國學院大學児童文学会のブログ

サークルの活動告知と報告。新入部員いつでも大歓迎!!

※当サークル連絡先→jidoubungakukai☆gmail.com(☆を@に変えてご送信ください)

   2014

1030
合宿前に部員のみなさんに書いていただいた感想ペーパーの内容をまとめました。ほとんどの方が提出してくださったおかげで充実したものとなりました。ありがとうございました。
こちらの記事では「ALICE IN UNDERGROUND」「衝動(ルサルカ)」「逢魔ヶ渡り」「野々宮」の四作品について掲載します。「続きから」よりどうぞ。

合評会の記事で言及された部分ついてはここでは掲載しません。


「ALICE IN UNDERGROUND」 門馬久馬

・状況説明が設定の書き連ねでなくどことなく官能的。続きが読みたい。
・いままでの作品に比べて描写が多く、作者の努力が見られた。題材のわりに生々しさがあまりなく、意図しているのであればうまく機能している。
・「僕のアリス」でチェシャ猫萌えが再燃した。
・女装というテーマが好きなので楽しく読むことができた。表現が良い意味で痛くて内容に合っている。
・文章がダークな感じ。独特の世界観に惹き込まれた。
・文章が簡潔にまとまっており、物語も分かりやすい。
・最後の部分は意表をつかれた。ファンタジーなのかそれとも主人公がおかしくなってしまっただけなのか。「ここで待っているから」と言っていた人の存在も気にかかる。
・情景が浮かんでくる文章。
・間のお話という感じ、前後になにがあったのか/あるのかが気になる。色などが細かく表現されている。
・終わり方に含みがあって良い。
・万人に受け入れられるテーマではないが、読み心地が柔らかい。前作は日だまりにいるような感覚を覚えさせる作品だったが、今作は打って変わって掃き溜めにいるような感覚になった。タブー視されている世界に果敢に切り込み、尚かつ飽きさせずにテンションを維持する技術はさすが。
・現実と非現実が入り交じっているようで不思議な世界観。
・物や景色は細かく描写されていたので想像しやすかったが、対して人物は全く想像ができなかった。 一文が短く、段落を頻繁に変えているのでガタガタして見える。「急がなきゃ」という台詞がアリスというより時計ウサギっぽい。 アリスは女の子になりたいのだろうか?
・汚らしく描写された現実世界に不思議の国のアリスの要素が放りこんであり、ミスマッチが効いている。 これから不思議の国の仲間と再会していくように物語は展開していくのだろうか。
・表現で躓くところがあり、一行読むごとに止められる感じがした。正直どういう物語にしたかったのか分からなかった。
・狂気を孕んでいる。
・清濁の対比がどことなく卑猥。妖しくてぞくぞくする感じがする。
・変態さん。長い物語の序章なのかと思った、どうせなら最後まで書いてほしい。 情景描写が説明的だが、思い浮かべやすい。
・描写が視覚だけではなく、触覚、嗅覚にまで及んでいる。短いなかに話が通っていて、無駄のない良い文章。
・文末の視点が時々ふらつくのが気になる。予告編のような終わり方が物足りなく感じたが、敢えてそうしたのなら幻想的な結びである。地下の店にたどり着くまでの描写が特に引き込まれた。
・街の風景、主人公自身に関しては露悪的なまでに暗く汚く描かれているのに対し、彼が身につける洋服だけは夢のように美しく表現されている。対比がうまい。


「衝動(ルサルカ)」 佐々木大輔

・言いたいことは分かるが、蛇足でないかと感じる部分もあった。自嘲表現が良い。知識が加わればもっと深くなりそう。
・舞台と小道具が合っていて世界に入りやすい。ドヴォルザークのルサルカ、と名前を出すのであれば、その流れを汲んでなにか水の表現があってもよいのではと思った。
・文章が淡々としており読みやすい。モチーフがはっきりしている。
・論理的。ドラマチックで壮絶。
・場面の変化とともに主人公の心境も一変二変している。
・「彼女」について、二人の男の評価だけでは判断しきれないので、客観的に見るために前日譚などあれば読んでみたい。
・人物に名前を付けてもよかったのでは。そうすれば僕と「僕」にメリハリが出そう。「僕」ってなんだろう?
・心中の表現が中心だが、無駄がなく読みやすい。
・「~た。」で終わる文が多く単調。
・普通に面白かったが普通止まり。もっとハラハラさせてほしい。
・精神と肉体の対比が凝っている。だがいろんな言葉を盛り込みすぎていてこんがらがっているようにも感じた。読みにくい。 P5~P6の三点リーダーが文の勢いを殺いでいる。 この先主人公はどうなっていくのだろう、でもこの罰は妥当だとも思う。 「僕」は人間としての真の「僕」、僕はルサルカに踊らされていた愚かな僕、という解釈で合っているだろうか。
・全体として言い回しがかっこいい。神話を話に取り入れているところで個性が出ている。
・「僕」と僕の言い回しについて、どことどこを指しているのかがよく分からなかった。
・表現>内容、という印象を受ける。とっつきにくく、棘のある文章。そのとっつきにくい感じが、逆にあとがきにもある「怒り」を感じさせるので良い。衝動をルサルカと読ませたことの意味がなんだろう?
・主人公が得た真実への気づきが丁寧に綴られている。
・くどい表現もあるが、物語はごくシンプル。
・救いのなさ、歪んだ感情により自滅する感じが好き。主観で畳み掛けてくるので入りやすい。
・言葉選びが秀逸。オペラの人間のルサルカが話せないように、僕が話すことができなくなる展開が面白かった。
・全体的に作り込まれているし、知識も感じさせる。 ずっと人格もなく「女」「彼女」としか存在していなかった登場人物が、ラストで都合良く人格を持ってきてしまったように見え、残念。これを書いている自分に酔っている感じがする。
・言葉のひとつひとつにきちんと意味があり、繋ぎのどうでもいい文がないので、読んでいて集中が途切れない。


「逢魔ヶ渡り」 矢上諒

・設定の書き連ねが目立つ。フラグが立っていない。気持ちの先走りのせいか、舞台の構造や背景が寂しい。緩急がほしい。
・妖という異形のものが出てくるお話にしては普通というか穏やかで日常的な感じ。お爺さんはどういった存在なんだろう。
・単純な表現が多いので、もう少し凝ってみても良いかもしれない。
・正当派恋愛ファンタジー。
・過去への入りと現在への戻りが秀逸。最後の最後に蓮の感情描写でしめるのがうまい。
・少女が成長するまでの時間の流れが自然に描かれていて、蓮と共有する時間や想いが積もっていく感じが伝わる。
・出会いとその後の日常しか描かれていなかったせいか盛り上がりにかける。二人の関係について印象的なやり取りがあったら良かった。
・描写が細かいが文章がくどくない。読んでいてドキドキした。最後の蓮の心理描写で“こういうことだったのか”と心が晴れた。
・互いに好意を持っているのに近づききらない、二人の距離感がいい感じ。
・作者の読書経験が豊富に生かされている。これからどうなるのかが気になる。
・歯がゆくて切ないお話。誤字脱字が多かったので見直しをしっかりしてほしい。
・突然「蓮」という名前が出てくるが、蓮=妖の青年だという説明がされていない。 個人的に二人はくっつかなさそうだと思った。主人公の年齢からして、淡い初恋の思い出として心に残るだけ、というイメージ。
・日常のすぐ隣に開かれている未知の世界への入り口、というような世界観のなかで、人々の関わりや恋愛が深く描かれている。
・ヒロインは表面上ではかわいらしく振る舞っているけれど、その下に女の情念のような激しい恋心を感じる。
・読点が多く文章が途切れていて、前半は特に没入しづらい。文章として年少向けに書かれたものだと思われるので、漢字や単語をもっとソフトにしたほうが良い。 漫画作品の『神様はじめました』を思い起こさせる。 感情表現は良い。
・ただの恋愛小説にしないよう、大禍時を盛り込んであるところは素敵。改行の位置が全体を通して気になる。
・展開や登場人物がありきたり、もうすこし個性が欲しい。


「野々宮」 時之遊子

・何がスイッチになっているのかが分からない。 時間軸に疑問がある。文章表現で気になるところも多々ある。凝った表現をしたいのも分かるが素直に書いていい。
・こんなきっかけでいじめが起きてよいのかと疑問。 この状態の主人公の悪意と釣り合う「大切なもの」とはなんだろう。
・タイトルで損をしている。 「ブランド店」という言い方に違和感。 中学一年生がクラスメイトを「中二」と揶揄することが不自然。 P27の単語の羅列は安直な表現に見える。
・「いらっしゃいませ」ではじまるところが良い。 『Y氏の隣人』が読みたくなる。
・長いわりには読者を物語に引き込ませる魅力がなかった。いじめという不快な印象を残したまま終わってしまったので、どうせならその後の復讐についても書いてしまったほうが良かったのでは。
・話の流れが、明るい→暗い→明るいとメリハリがあって良い。
・秋保の豹変の度合いが大きすぎ、またその理由も分からなかったのでついていきづらい。
・かなり夢中になって読めた。
・途中でオチが読めた。そういうありきたりなオチを覆すものかと思ったが予想通りの展開だったので残念。
・あかりは明るい話し方をするが、最後のリアリノーツの説明は意味深で怪しく感じた。
・主人公の周りの人間の性格は悪すぎる。
・等身大の会話文。
・思春期の女子の嫌なところが全面に出ており、心の底からむかついた。
・物語に登場する商品名が、ひとつひとつ想像力をかきたてるようなネーミングで良かった。
・複数の登場人物と場面の書き分けがよくできている。
・ブランドは記号的意味だろうか?
・中学生らしい子どもらしさと残酷さ、狂気がよく出ている。
・句点読点のない突然の改行、会話文の導入が残念。構成を工夫すればコンパクトにまとめることもできたはず。主人公がダークヒロインだったのは良かった。
・内容に対して文章が希釈されすぎている。展開も遠回りが多い。


②に続きます。
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